PCEインフレ率、3年ぶりに4%超え
商務省は木曜、連邦準備制度理事会(FRB)が重視する個人消費支出(PCE)物価指数が5月に前年同月比4.1%上昇し、4月の3.8%から加速したと発表。2023年4月以来初めて4.0%を超えた。変動の激しい食品とエネルギーを除くコアPCEは、4月の3.3%から3.4%に上昇。個人消費支出も前月比0.7%増加し、需要の底堅さを示した。
FRBの利上げ観測が強まる
このインフレデータはFRBのタカ派姿勢を強固にする。中央銀行は6月の会合で金利を3.5%~3.75%で据え置いたが、中央値予想では年内に0.25ポイントの利上げが織り込まれている。金融市場は早ければ9月の利上げを織り込み始めている。FRB当局者は、政策緩和に転じる前にインフレが目標の2%に戻る持続的な証拠が必要と強調している。
和平合意がインフレ軌道を変える可能性
中東紛争はエネルギー価格を押し上げ、5月の急上昇に寄与した。しかし、木曜日に署名された米イラン和平予備合意により、原油価格は戦前の水準に下落。アナリストは、ホルムズ海峡の再開により供給圧力が緩和されるため、5月が今回のサイクルでインフレのピークとなる可能性があると指摘する。ノースライト・アセット・マネジメントのクリス・ザッカレリ氏は「来月のデータは低下していなければならない」と述べた。