記録的気温がインフラに打撃
メテオ・フランスは17日、フランス国内で観測史上最高気温に匹敵する暑さが予想されると警告し、パリは42度に達する見込み。熱波はすでに交通機関に影響—カタルーニャ州付近の山火事でマドリード-バルセロナ間の高速鉄道が運行停止、フランスの原子力発電事業者EDFは河川水温上昇により複数の発電所で冷却能力が制限される可能性があると警告。フランス政府は2023年夏以来初めて省庁間危機対策ユニットを発動した。
医療システムが圧迫される
フランス、イタリア、スペインの救急サービスは熱中症関連の通報が急増。フランス保健省は先週木曜以降に熱中症による死者40人を報告。当局は高齢者や慢性疾患患者に対しピーク時間帯の屋内待機を要請。影響を受けた地域の学校は早期閉校、屋外作業員には有給休暇が与えられた。音楽祭「フェット・ドゥ・ラ・ミュージック」は酒類販売禁止と追加の給水所設置の上で開催された。
気候変動との関連と超エルニーニョ
気候科学者らは今回の熱波の強度を太平洋で発達中の超エルニーニョ現象と関連付ける。同パターンは世界の気温を増幅させる傾向があり、北半球の夏を通じて継続する見込み。国連食糧機関はエルニーニョ関連の食料不安から880万人を守るため2億200万ドルの緊急支援を要請。この熱波は欧州の気候変動適応準備の議論を再燃させ、批評家はインフラや医療システムが加速する異常気象のペースに対応できていないと指摘する。