天文学者らは、地球外生命の探索における画期的な成果として、別の星のハビタブルゾーンを公転する岩石惑星で初めて大気を検出した。
ハーバード&スミソニアン天体物理学センターが主導するこの発見は7月21日に発表され、地球外生命を維持できる可能性を示す最も強力な証拠と評価されている。惑星は地球よりわずかに大きく、赤色矮星を公転しており、液体の水が表面に存在できる距離にある。
10年にわたる探索
これまで天文学者はガス巨星や海王星型惑星の大気を検出してきたが、ハビタブルゾーンの岩石惑星は困難だった。より小さく大気も薄いため研究が難しい。今回、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の高度な分光技術を用いて、惑星が恒星を通過する際に大気を通過するかすかな光を解析することに成功した。
データからは大気の存在を示す明確なスペクトルシグネチャーが明らかになった。化学組成の正確な分析は続いているが、初期結果は水蒸気と二酸化炭素の存在を示唆しており、生命居住可能性に重要な二つの成分とされる。
生命探査への意義
この発見は系外惑星科学の新たな章を開く。これまで困難とされていた星系の地球型惑星の大気研究が可能となった。研究者は「敷居を越えた。岩石惑星の大気を検出できるかどうかではなく、その大気に何が含まれているかが問題だ」と述べる。次のステップは、生物活動を示す酸素やメタンなどのバイオシグネチャーガスの探索だ。近傍恒星のハビタブルゾーンにある有望な候補の観測が今後数ヶ月で予定されている。