承認2検査、一つの目標
新世代の血液検査がアルツハイマー診断を専門クリニックの外へ移しつつある。FDAはロシュとイーライリリーのElecsys pTau217血漿検査を、55歳以上で疾患徴候を示す成人のアミロイド病理を確定・除外できる初の単一バイオマーカー検査として承認した。富士レビオのLumipulse G pTau217とベータアミロイド1-42血漿比検査が先行し、その比測定は認知障害成人499検体の多施設研究で検証された。
採血が重要な理由
これまでアミロイド斑の確認にはPETまたは腰椎穿刺が必要で、高価で遅く多くの地域で利用不能だった。そのため認知症患者の約75%が診断を受けないと研究者は推計する。はるかに安価で標準採血のみの血液検査は、記憶障害患者が最初に受診する一次医療で注文できる。抗アミロイド療法が市場に出て早期のアミロイド確認に依存するほど重要になる。
医師は慎重を促す
広範なスクリーニングに懐疑的な声もある。JAMAのヒーザー・ウィットソン医師らの論考は、血漿バイオマーカーの普及が無症状者への検査、不要な治療、陽性結果の意味の混乱を招きうると指摘。検査はアミロイドの存在を示すが疾患の確実性ではない。実務的課題は、医療制度が検査費をどう負担し、誰が注文し、治療決定前に患者と家族へ結果をどう説明するかだ。
一部の病院システムは記憶クリニックの経路に血漿pTau217検査を追加し、境界域の結果には認知評価と画像を組み合わせている。償還は未確定で、保険適用の判断が学術医療センター外への普及速度を左右する。