眠らない街ニューヨークは、今年の全米オープンで少しやり過ぎている。午前2時以降に終了する試合が増え、スタジアムは空席が目立つ。
アレクサンダー・ズベレフは初戦が早朝に終わった後、話す気分ではなかった。周囲は空席だらけで、コート上で記者からの2つの質問に答えた後、立ち去った。「皆、疲れていると思う。皆、眠りたいんだ」と彼は語った。
午前2時過ぎの終了
ズベレフだけではなかった。アルトゥール・アッシュ・スタジアムでのビーナス・ウィリアムズのソフィア・ケニンとの初戦も現地時間午前2時を超えた。テレビ映像には、彼女がこの大会での最後のシングルス出場となる可能性のある試合を終えてコートを去る際、背後に空席が並ぶ様子が映し出された。
深夜の開始は、次のラウンドに向けて回復しなければならない選手にとって厳しい。午前2時や3時に終了する試合は、睡眠、食事、治療、練習を翌日遅くまで押しやる。
選手たちが声を上げる
2年前にトーナメント史上4番目に遅い女子試合を戦った世界ランキング1位のアリーナ・サバレンカは、変更を求める選手の一人である。
「遅く終わると、次の日は大きくずれる。睡眠時間を確保する必要があるから、開始が遅くなる。スケジュールを本当に狂わせてしまう」とサバレンカは語った。
翌朝仕事があるファンもまた、自分自身のトレードオフに直面している。それが、真夜中過ぎにスタンドが急速に空いていく理由の一つだ。
変更への動き
苦情はようやく構造的な対応を生み出しつつある。ウィンブルドンと全米オープンは2026年に賞金を増額し、グランドスラム大会は全米オープン終了後に発足する選手諮問委員会を設置する。これにより、選手はメジャー大会の運営により多くの発言権を得ることになる。
委員会が深夜の試合終了をなくすよう働きかけるかどうかは不明だ。ナイトセッションは放送局や、ドラマを受け入れるニューヨークのファンに人気がある。しかし、今年の大会が示しているように、そのドラマはコート上の人々が払う代償の上に成り立っている。