天然の抗生物質カクテル
研究者らは、ストレプトマイセス属の細菌が4つの異なる抗生物質化合物を産生し、これらが連携して細菌の生存に必須の代謝経路を攻撃することを発見した。27日にネイチャー誌に掲載されたこの研究は、複数標的アプローチにより、標的細菌が単一の突然変異で耐性を獲得することをほぼ不可能にすると明らかにした。
多標的攻撃で耐性を阻止
4つの化合物はそれぞれ同じ代謝経路内の異なる酵素を標的とし、同時多角的攻撃を仕掛ける。実験室試験では、このカクテルにさらされた細菌は長期暴露後も耐性を発現せず、単剤抗生物質では通常数週間で耐性が出現するのとは対照的だった。この化合物はWHOが優先脅威に指定した複数の薬剤耐性病原体に有効だった。
薬剤開発の新たな道
この発見は、世界的に抗菌薬耐性が高まる中で抗生物質開発の新たな枠組みを開く。研究者らは、単一の奇跡の化合物を探すのではなく、天然の産生生物由来の複数化合物戦略がより耐久性のある治療法をもたらす可能性があると指摘。患者への適用には臨床試験が必要だが、このメカニズムは合成抗生物質カクテル設計のテンプレートとなる。