恒星の死を生き延びた惑星
ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡を使い、死んだ白色矮星を周回する木星サイズの惑星の大気を観測。研究者らはこれを、私たちの太陽系の遠い未来のプレビューと位置づける。ミシガン大学のライアン・マクドナルド博士率いるチームが8日に論文を発表した。
恒星の死を生き延びた惑星
WD 1856bと名付けられたこの系外惑星は、2020年にNASAのTESSおよびスピッツァー望遠鏡で発見。地球から80光年離れたりゅう座に位置し、約100億歳の白色矮星WD 1856+534を周回する。驚くべきことに、このガス巨星は恒星から地球と太陽の距離の50分の1という近距離を周回し、内側の惑星を飲み込む赤色巨星の暴力的な段階を生き延びていた。
大気の分析結果
ウェッブの分光分析で、大気中にエアロゾルと炭化水素を検出。また、巨大惑星が恒星の死を乗り越え、内側に移動する仕組みを示す化学的特徴も明らかになった。惑星は木星サイズ、白色矮星は地球サイズで、惑星は恒星の7倍の大きさ。
太陽系の予測
この発見は、約50億年後に太陽が核燃料を使い果たした際、木星と土星に何が起こるかを理解するための自然実験室となる。WD 1856bの生存と近接軌道は、ガス巨星が恒星より長生きし、最終的に恒星残骸の近くを周回することを示唆し、惑星系の長期的進化に光を当てる。