科学

物理学者ら、純粋な力でできた粒子「グルーボール」の最有力証拠を発見

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力から作られた粒子

普通の物質はクォークからできており、クォークはグルーオンと呼ばれる粒子によって結合されている。グルーオンは強い力を運び、原子核内の陽子と中性子を結びつける相互作用だ。理論によれば、グルーオンは単独で集まって、グルーボールと呼ばれるエキゾチックな粒子を形成することもできる。物理学者らは1970年代初頭に、強い力を記述する理論である量子色力学の一部としてグルーボールを予測した。

15年にわたる探索

新たな証拠は、北京電子陽電子衝突型加速器での国際実験である北京スペクトロメーターIII(BESIII)コラボレーションからもたらされた。15カ国の研究者が、地下衝突型加速器からの数十億の測定結果を15年間かけてふるいにかけた。チームは2011年に初めて観測されたX(2370)と呼ばれる粒子に焦点を当て、その分析により、この粒子が主にグルーオンでできていることが示された。

標準模型の勝利

チームは先週、ブラジルのナタールで開催された国際高エネルギー物理学会で結果を発表した。世界中の物理学者がこの発見を歓迎し、米国とイスラエルの研究者は、現代物理学の中心的な予測を裏付ける「勝利」だと評した。X(2370)がグルーボールであることを完全に確認するにはさらなる測定が必要だが、この証拠はこれまでで最も強力なものであり、半世紀にわたる謎の解明に近づいている。

出典: Nature